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弁柄漆 10g

¥2,462

弁柄漆10gはこんな方におすすめ
金継ぎ最後の工程を、早く・より美しく仕上げたい

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 金継ぎは最後の工程が命
キレイに仕上げる裏技

金継ぎの仕上げの出来栄えに、納得いかない?この商品を使えば、漆の伸びが良く刷毛ムラができにくいので、仕上がりが一歩上達します。理由は、上質な国産漆が配合されているから。「絵漆」とも呼ばれます。少し高級なため、つぐキットには付属しておらず、他の漆より少量で高価な商品です。もちろん、この商品がなくても、つぐキットに付属している漆と弁柄粉を混ぜて自分で弁柄漆を作ることができますが、このチューブを使えば早くキレイに仕上がります。


▲ つぐキットに付属の漆と弁柄粉を混ぜて、自分で弁柄漆を作る様子

この弁柄漆はチューブタイプなので使いやすさも優れています。必要な量だけを簡単に取り出すことができ、作業中の無駄を省きます。漆の混合に不慣れな方にも便利なので、金継ぎ初心者〜上級者まで幅広く使えます。

どうして弁柄色を塗るの?

金蒔きの下地の漆として弁柄漆を塗ると、金の発色がよくなると昔からいわれています。そのため弁柄漆は、金継ぎの最後の仕上げの工程の地塗りで必須の漆で、金属粉を定着させる役割をします。

他にも弁柄漆を使う場面があります。Step4の「中塗り」という工程では通常、黒漆を何度も塗って器の凹凸を滑らかにします。しかし銀やプラチナ継ぎをする場合、最後に黒漆を塗り、逆に1つ前の中塗りの工程では弁柄漆を塗ります。(金で仕上げる時と、使う漆の色が逆転します)仕上げに使う漆と、中塗りの漆は、別の色にするのが鉄則です。そうすることで、最後の重要な塗りが、塗り残しなく正確に塗布されているかを確認できるからです。

最後に金属粉を蒔かずに、器の色に合わせてお好みで弁柄漆だけで仕上げることもできます。

弁柄漆の取り扱いの注意

弁柄漆は天然の漆を使用しており、皮膚に触れるとアレルギー反応を引き起こしてかぶれる可能性があります。金継ぎ作業中は終始必ずゴム手袋を着用することが推奨されています。またゴム手袋は使い回しせず、一回きりの作業で捨てましょう。少量の漆が付着しているだけで、かぶれの原因になります。もし皮膚に付着した場合は油で拭き取った後に、石鹸と水で洗い流してください。万が一かぶれたら、医師にご相談ください。

金継ぎや漆塗りで漆を乾かすには、漆風呂(うるしぶろ)・室(むろ)と呼ばれる、高温多湿(温度20〜30℃、湿度70〜85%)の環境下に長時間置いておく必要があります。使用期限が切れたり、高温の場所に放置して劣化した生漆は、このような環境下に置いておいても、乾きにくくなります。

使用期限は、通常の漆と同じく、製造から1年です。期限が近づくと乾きが遅くなるため、使い切れる量を購入するか、毎年新しいものに買い換えることが推奨されています。そのためつぐつぐでは、ちょうど良い10gを採用しました。キャップを開けていなくても、使用期限は1年です。使用期限が切れた商品を使用し続けると、失敗の原因になります。もったいなくても破棄しましょう。

また高温を避け、20度以下の光の当たらない冷暗所で保管してください。30度近い場所に保管すると、品質が劣化し、乾きにくくなり、失敗の原因になります。特に夏場は冷蔵庫での保管するのも良いでしょう。 ただし冷凍庫は禁物で、漆は凍ると乾かなくなってしまいます。

同じく仕上げに使われる色違いの絵漆に、白漆(銀・プラチナ粉で仕上げる用)のチューブタイプもあります。

白漆 10g

最後に

この弁柄漆は天然素材で作られているため、安全性も高く、食器として再利用する際にも安心です。日本国内外で人気があり、多くの人々がこの製品を通じて金継ぎの魅力を体験しています。つぐつぐの弁柄漆チューブは、他の漆よりさらにニッチな商品のため、この単品販売は、実は当社にとって労力がいるものです。それでも金継ぎファンの皆様が金継ぎをより楽しんでいただきたいので、これからもできるだけ継続して販売していきたいと思っています。

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