木粉12gは、つぐキットに含まれる木粉の約5倍量。金継ぎを始めたばかりの人や少しずつ修理を行いたい人が、もうちょっと欲しいときに最適なサイズです。必要な時に必要な分だけ購入することができ、コストパフォーマンスにも優れています。
自然の材料で安心
この商品は、製材所で発生する「おがくず」を原料とした天然素材100%の木粉を使用しており、環境にも配慮されていて、持続可能な修復方法としても評価されています。食器に金継ぎする際にも安心で、初心者から経験者まで幅広く金継ぎに利用できる、粒度の非常に細かい木粉です。
木粉の役割
木粉は、金継ぎの際に欠けた部分を埋めるための重要な材料です。具体的には、木粉は生漆・小麦粉・水・砥粉と混ぜて硬いパテ状にし、欠けた部分に充填します。この硬いパテは「刻苧(こくそ)」と呼ばれます。器の素材と同じ特性を持ち、欠けた破片の代わりとなり、修復後も自然な見た目を保つことができます。
刻苧は、器の形状に合わせて成形しやすく、乾燥後に強度が増していきます。刻苧を充填する工程のコツは、一度にたくさん充填しないことです。1回に0.5mm厚の薄い層として塗り、数日乾燥させ、また0.5mm厚の薄い層を塗り、乾かし…を繰り返し、何週間もかけて完全に欠けを充填します。その後、出っ張った部分を削り取って平らにします。これにより、修復した部分が目立たなくなり、欠けが復元されます。
金継ぎは日本の伝統的な修理技法であり、日本独自の美意識である「詫び寂び」を反映しています。この木粉を使用することで、その技術を学びながら実践することができます。金継ぎの過程で自然素材を使うことは、この技法の本質を理解する上でも重要です。
▼ 木粉を使うシーン(刻苧を作る)
▼ 刻苧を埋めるのに最適な道具