修理したのにまた割れる…そんな「取手」の修理の失敗は、もう終わりに。寒冷紗と漆で、細い部分がより強く補強されます。
プロ金継ぎ師も選ぶ布だから、仕上がりも安心。漆専用・補強用「寒冷紗」──迷ったらこれ一択。
使い方
① 裁ちバサミなどで寒冷紗をバイアス状にカットします。幅はお好みですが、私たち「つぐつぐ」では幅約1.0~1.5cmを目安にしています(あまり太いと仕上がりで目立ちやすくなります)。巻き付ける部分に、1周巻きか2周巻きかを検討し、必要な長さにプラス1cmほど長めにカットしてください。
② 普段より生漆を少し多めに入れた「麦漆」を作ります。カットした寒冷紗のうち、1周分の長さになる部分に麦漆をよく浸します(先端1cmは持ち手にするため、あるいは2周巻く場合はそのために、漆をつけずに残しておきます)。そして、補強したい細い部分に1周巻き付け、1週間以上、漆風呂で乾燥させます。
※器の表面に釉薬がかかっている場合は、寒冷紗を巻く部分だけサンドペーパーや電動ミニルーターなどで軽く荒らすと、漆の接着がさらに良くなります。
③ 乾燥後、もし2周巻きにしたい場合は、同じように2周目用の長さの寒冷紗を麦漆に浸し、もう1周巻いてから再び1週間以上漆風呂で乾燥させます。
④ 十分に乾いたら、漆をつけずに残していた先端部分をカットします。カットした部分が飛び出さないように、サンドペーパーで表面をなめらかに整えてください。
⑤ 寒冷紗の表面は布目が見えて平らではないため、次に錆漆を上から塗ります。錆漆が乾いたら耐水ペーパーで研ぎ、平らにします。その後は、黒漆や弁柄漆を塗り、金粉を蒔くなど、通常の金継ぎと同じ工程を進めてください。
キレイに仕上げるポイント
ちょうど1周や2周をぴったり巻くのは難しいため、どうしても少し布が余分に重なってしまいます。重なった部分はほかの箇所より高さが盛り上がりやすいので、なるべく取手の横や器の裏側など、目立ちにくい位置で重なるように調整しましょう。