金継ぎキットの次に買うべき、プロ必須の道具
この電動ミニルーターはつぐキットに付属していませんが、金継ぎを早くキレイに仕上げたい方は、キットの次に購入すべき商品です。女性でもスイスイ割れた器の角を面取りできて、金継ぎ作業が早くなります。軽くて握りやすいペン型なので疲れにくいです。ヒビに沿って削る作業にも使えて、金継ぎの前処理作業に必須のアイテムです。
ヒビの金継ぎの仕方が分からず、困っていませんか?
電動ミニルーターは、ヒビの金継ぎで特に活躍します。電動ミニルーターをお持ちでなければ、カッターの先や、鋭利な「けがき」、あるいは荒いサンドペーパーを折った角を、ヒビにゴシゴシと当てて削りますが、非常に時間がかかります。あるいは、隙間があまりないヒビは金継ぎしないという選択肢もあります。ヒビの金継ぎはややこしいので、他のの金継ぎキットでは修理の方法が書かれていなかったり、あいまいにされてきました。しかし、実際にはたくさんの壊れた器にヒビが複合しています。
この電動ミニルーターは金継ぎ修理で陶器や磁器のヒビをキレイに削るための救世主です。ヒビだけでなく、磁器の欠けに残った固いガラス質(釉薬)を削ったり表面を荒らしたり作業にも役立ち、あとに塗られる漆の付着が良くなり、金継ぎのモチがUPします。
22種類のダイヤモンドビットで、どんな破損にも対応
2種類の球形丸型ヘッドと、20種類の様々な形のダイヤモンドヘッドの、合計22本のダイヤモンドビット付。この電動ミニルーターのセット1つあれば、どんな器の破損にも対応できます。これまでカッターやサンドペーパーで時間をかけて釉薬を削っていた作業を、より早く簡便に行えます。直径1.2mmと1.4mmの球形丸型ビットは先が最も細いので、ヒビに沿って削るのに適しています。
▲ ヒビに適したビット2本
一方割れた陶磁器の断面を面取りするのには、円柱型のヘッドが適しています。
▲ 破片の角に45度になるようにビットを当て、面取りする様子
欠けに残った釉薬を取り除きたいときは、その欠けにあった形のヘッドを選べます。
5000rpm・10000rpm・180000rpmの3段階で変速ができ、細かい作業も用途に合わせて速さを変えることが出来ます。強い負荷をかけすぎると自動安全装置が働き回転が止まるため、初心者でも安全に作業することができます。詳しくは、カラーで日英併記の使い方説明書付きです。
YouTube動画でも電動ミニルーターを使用した金継ぎ修理の方法を解説しており、こちらを見ていただくのが最もわかりやすいです。シンプルな使い方なので、プロだけでなく多くの初心者にもご愛顧いただいています。
USB充電式・軽量・ペンサイズで持ちやすく、金継ぎの長時間でも疲れにい、女性には強い味方です。コードレスのため近くに電源がなくても使え、お家でも外出先でも、どこでも使用できます。
ラクに削れるがゆえの注意点
電動ミニルーターで器の不要な部分に当ててしまい、傷がついてしまうと、その傷は取れません。そのため、ヒビに沿って電動ミニルーターを当てる際には、掘りたい線からそれないように、細心の注意をしてください。特に磁器などのツルツルした器の表面にある、細いヒビの線の上を削る場合、手が震えて、思った以上に太く傷がついてしまうことがあります。金継ぎでは、線を太くするのではなく、次に塗る漆が溝に定着しやすいよう「深く」掘ることを心がけましょう。
また、この電動ミニルーターを購入したら、別途販売している「ダイヤモンドやすり」の購入は不要です。「ダイヤモンドやすり」は割れた器の面取りだけを行うための道具ですが、この電動ミニルーターはその作業をカバーし、しかも早いです。
よくある質問
Q. 付属のダイヤモンドビッドだけ購入可能ですか?
A. 販売できるよう、現在準備中です。しばらくお待ちください。
Q. 鎹(かすがい)継ぎをしたいと思っています。このダイヤモンドビッドがあれば、陶器や磁器に鎹を入れるための穴を開けることはできますか?
A. はい、可能です。鎹継ぎの器の穴開けでは、小さい穴を垂直に開けるので、2本の小さいダイヤモンドビットが適しています。(20本のビットセットの中にも使えるものがあるかもしれませんが、やや太いです)しかし、磁器に深い穴を開けるためにこの電動ミニルーターで掘るのには、かなり長時間同じ箇所に強い力をかけ続ける必要があるのですが、2本の小さいダイヤモンドビットの先が摩耗して使えなくなることがあるので、注意してください。さらには、電動ミニルーター本体も熱くなり壊れやすいので、注意してお使いください。(電動ミニルーターに強い負荷がかかると、自動の安全装置が作動して、突然回転が止まることがあります)